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毎日の暮らしにワンポイントアドバイス
戸建住宅への侵入経路、半数以上が「窓」からです

 少しずつ夏の暑さも薄れ、秋の風が心地よい季節となってきました。
 エアコンを使わずとも快適に過ごせる時期でもあります。しかしそのため、お家の窓を開ける機会が増えているのではないでしょうか?

 換気は大切ですが、締め忘れによる空き巣被害には注意が必要です。

 警察庁発表の「住まいる防犯110番」(2023年)によると、戸建住宅への侵入犯罪の経路としてもっとも使われているのが窓で、なんと全体の55.2%を占めます。

 また手口としては、「無施錠」が一番多くなっています。つまり、鍵のかけ忘れた窓から侵入しているということになります。

 ですからお出かけ時はもちろん、在宅時でも、しっかりと施錠をしましょう。
 庭やベランダに面した窓だけでなく、玄関、居室、浴室、トイレなど、「こんなところから入ってはこないだろう」と思うような小さな窓でも、必ず鍵をかけてください。

 長時間のお出かけだけでなく、ゴミ出しやちょっとしたお買い物など短時間でも、きちんと鍵をすることを忘れないようにしましょう。

 「きちんと鍵をしている」と思っている方も、一度ご自宅の窓の鍵を見直してみてください。
 もちろん、「2階以上なら大丈夫」ということはありません。
 手口として「無施錠」の次に多いのが「ガラス破り」です。ガラス破りとは、窓を割り、そこから手を入れて鍵を開ける方法です。

 とくに鍵が「クレセント錠」の場合、あっという間に解錠されてしまいます。



 マンションやアパートの場合、そのまま入りやすい1~3階に次いで、屋上から侵入する最上階の被害が多いといわれています。
 とくに高層階は油断している家が多いという理由から、狙われやすくなっています。

 では、空き巣として一番多い窓からの侵入をどうしたら防げるのでしょうか。

 それは、空き巣が「侵入しづらい」「諦める」窓にすることが大切です。
 なぜなら、侵入するまでに5分以上時間がかかると70%の犯人が諦めるといわれているからです。

 卑劣な犯罪行為を防ぐためにも、ぜひ以下の確認をしてみてください。

・こまめな施錠確認
・鍵の見直し(とくにクレセント錠は注意)
・窓の見直し(割れにくい窓に変更、防犯フィルムを貼る、面格子の設置等)
・外の窓周辺のチェック(脚立や自転車など足場になるものを置かない、音の鳴る砂利を敷く等)
・窓が死角になっていないかチェック(植木等による死角をつくらない)

 防犯を考えた窓のリフォームもおすすめです。
 二重窓にしたり、ガラス破りに強いガラスを選ぶことで、犯罪者の侵入を諦めさせる窓にすることができます。

 また窓のリフォームは、防犯の観点だけでなく、断熱、防音、健康の面からも有効です。
 次回、詳しくご紹介いたします。

 

 

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